おりん書店

読んで良かった本をご紹介します。

日本の女性がグローバル社会で戦う方法/谷本真由美

最近、でもないですけどハウスワイフ2.0とかLEAN INのように、
女性の生き方本が増えてますね。
日本の女性の社会進出が進んでいるなかで(?)うまくいっていないが故の需要なのかな、
という気がします。
 
諸外国と日本との女性を取り巻く労働状況の比較が多く出てくるのですが、
こうも違うのかと驚きの連続です。
特に衝撃だったのが、”男女格差が小さい国ランキング”。
日本は136カ国中105位。ちーん。。。。
アフリカよりも下。
もっと言うと、日本より低いって言ったら中東の産油国とか北アフリカとか。
女性は髪の毛見せちゃダメってところ。。。
日本って本当に先進国なのだろうか。。。(遠い目)
 
また、日本の政策っておかしなところだらけ!
女性の活用、とか少子化対策とか言ってるのに、
勤務時間に柔軟な会社でないと子供のお迎えにも行けない!
子供の預け先も無いのにど~~やって女性を活用するわけ?
いまや未婚男性のうち年収200万以下が半分弱を占めているのに、
経済的に不安な状況でど~やって「結婚して子供を沢山産もう♪」ってなるわけ?
サポートが手薄すぎでしょ!日本政府は本当にやる気があるのか甚だ疑問ですよ。
 
『日本の職場の多くは先進国なのにもかかわらず、あり得ない長さの長時間労働を「強制」するところが多く、
子育てをしながら働くことは無理なのです。
フランスをはじめイギリス、北欧諸国などでは、国力の下地となる出生率を確保するために、
子供がいる女性を支援する仕組みを整えてきました。
その結果は、国民の幸福度や出生率の高さなどとなって統計に表れているのです。』
現状少しずつ良くなってきたとはいえまだまだ出産・子育ての負担は女性に偏重していますよね。
会社も、勤務時間をフレックスにしてみたり、
ノー残業デーなんて甘いものではなく、毎日ノー残業にする仕組み作りや雰囲気をつくることが重要なのでは。
外資系企業みたいに、管理職が有休を強制的に取らせるとか!
産休が取れなかった時にキャリアが分断されるのも痛いですから何とかして欲しいですねー。
キャリアアップしたい女子には出産によるキャリア分断は大きなネックですよね。
 
”子供を持つ女性”にスポット当ててみましたけど、
相変わらず男性社会の中で生きづらい女性にとってタメになる、
これからの指標になるだろう話が盛りだくさん!
専業主婦願望ある子も考え直しちゃうかもね!?
是非一読あれ。

日本の女性がグローバル社会で戦う方法

日本の女性がグローバル社会で戦う方法