おりん書店

読んで良かった本をご紹介します。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている/太田紫織

いつだったか、百田尚樹先生が
『折角読むのだから気分が良くなるような本を読みたい』というような事を仰ってて、
それからは明らかなイヤミスや気分が悪くなりそうな本は読まなくなりました。
タイトルからして『死体かぁ~……』と思いましたが
(ライトノベルっぽいし)、
意外や意外、とても面白かったです!

『櫻子さんの足下には死体が埋まっている/太田紫織』

何より骨を愛する標本士のお嬢様・櫻子さんと、
普通の高校生が何故か行く先々で死体に遭遇し、
櫻子さんの名推理により解決!という短編シリーズです。
この、"強い女子とそれに引っ張られるなよっとした男子"ってありふれすぎているのですが、
"標本士"という設定が新鮮なものにしてますね~!
骨や人体にまつわる豆知識がちょこちょこ出てくるのもお勉強になります。

短編って面白いものに出会ったことがあまりないので、
好んで読んでこなかったのですが
本作は死体からの読み取り情報の多さや、
ほんわかしたり泣けたりと趣向が変わるので毎回楽しんで読めました。
キャラ読みが好きな人には特に気に入っていただけるのではないでしょうか♪

ぜひ一読あれ。