おりん書店

読んで良かった本をご紹介します。

風の中のマリア/百田尚樹

今回はとても不思議な話で、読み終わった後も暫く余韻が残りました。
今をときめく、 百田さんの『風の中のマリア』です。

寿命がわずか30日のオオスズメバチの帝国に生きる女戦士マリアの一生を描いた話です。
最初は「蜂!?」ってなるんです。
でもこれが不思議なところで蜂に感情移入するようになるんです。
しかも無理なくその世界(虫の世界にだよ!?)に引き込まれるのは流石百田さんの筆力でしょう!
このお話では、弱肉強食、栄枯盛衰の様が非常に激しく描かれるんですね。
帝国存続や子孫繁栄の為には手段を選ばず女王バチを殺さなければいけない局面もあったり。
読み進めていくうちに蜂について詳しくなります!
これからは蜂に遭遇しても優しくなれそう!
虫が好きな人も、嫌いな人も見方が変わるはず。
是非一読あれ。

風の中のマリア (講談社文庫)

風の中のマリア (講談社文庫)