書店ガール2 最強のふたり/碧野圭

書店ガールよ永遠なれ！
最高でした！
続き物って、1作目が一番良いことが多いと思っているのですが、
これは断然2派！
舞台も変わり、前作よりも明るい雰囲気！

本作は、前作同様メインが2人の女性書店員なのですが
そのうち片方が妊娠するんですね。
仕事が軌道に乗ってきたときに妊娠！
でも仕事を辞めたり休みたくない！という葛藤が読者にまで切実に伝わります……
この本、子供をまだもっていない(もしくは妻が妊娠中の)男性に読んで欲しいわ……。
もしくはまだ出産してない女子に。
本当に、自分のことのように読めるから！

今回も、言うときゃ言ってますよ！
「いまの男は昔よりやさしくなったと思うけど、
女性を陰から支えることができるほど器の大きな男はめったにいませんから」
「甲斐性あるだけ、伸光さんはまだいい方だと思うけど。
俺が妻子を養ってやるって言える男はいまどきは少ないよ。
経済的に楽になるから奥さんには働いてもらいたい。
だけど、家事はやりたくないっていう甘えた男が多いからね。
で、そういう男が、自分は理解ある夫だと思い込んだりして。」
よく言ったー！もっとやれー！
ここ、激しく頷く女子多いのでは(笑)
家事やらない夫……考えただけでどんよりした気分になります……

あとね、確かに！と思ったのが
「電子書籍だったら、二十年後には読めるかどうかわからないわ。
それを読むための電子書籍の端末の形式がその頃には変わっているかもしれないし。
ほら、音楽だっていまはテープやMDが使われなくなったじゃない。
昔それで録音したものは無駄になったでしょう。
電子書籍にしても、同じことになるかもしれないじゃない。」
本当に。二十年後、どんな形式になっているのでしょうね？
タブレットは廃れてるかもね？

とても読みごたえがあり、一気に読んでしまいました。
ぜひ一読あれ。

書店ガール 2 最強のふたり (PHP文芸文庫)