おりん書店

読んで良かった本をご紹介します。

カネを積まれても使いたくない日本語/内館牧子

『カネを積まれても使いたくない日本語/内館牧子

フッフッフ……
今回は、内館牧子さんです!
待ってました!
内館さんの著書が好きなので読むのが楽しみでした!
歯に衣着せぬ物言いは何とも爽快です。
それは本書でも同様!
気付きを沢山与えてくれた良書でした。

タイトル通りですが、昨今の乱れた日本語の事例とその考察が主な内容です。
中でも、本当にこんな言葉遣いが存在するのかと驚いたものが
れ足す言葉:見れる、履けるなどに本来必要のない「れ」を足すこと。
「3Dが見れれる」「おいしいそばの食べれれる店」「あんまり寝られれない」
違和感しかない……。レレレのレ……
普段聞いてて、違和感を感じるのが
・「◯◯って~じゃないですか」
これは、言われたら「知らないよ……」と言いたくなるケースが多いですね……
・「大丈夫ですか?」
使いようによっては、腹立たしく小バカにされてるような印象で好きではないですね……
返答として使用する場合イエスなのかノーなのか分かりづらい側面もあります。

面白かったのが、自分では使いたくない言葉のアンケートで寄せられた次の言葉。
〈「カツ丼でお待ちのおきゃくさまぁ~」である。
よっぽど物欲しげな顔をしているのか、俺の顔はカツ丼になっているのか……と思う〉
「カツ丼でお待ちのお客様」では「カツ丼になってお待ちのお客様」という意味である。
よく聞きますよね、これ……面白い……

因みに私は「◯◯ベース」を連呼されるのがとても気にさわりますね。
ゼロベースや、見積りベース等々、何でもベース付けられるともはや意味不明。
これを発した人はもれなく私の中で「頭の悪い人」に分類されます。

皆さんの"カネを積まれても使いたくない日本語"は何でしょうか?
是非一読あれ。

カネを積まれても使いたくない日本語 (朝日新書)

カネを積まれても使いたくない日本語 (朝日新書)